（敬称略）

日本屈指の老舗料亭の支配人を40年間にわたり務めた新田義弘氏。日本統治下の朝鮮・京城での豊かな暮らしから、一転、命を賭けた日本への引き揚げ、苦学生時代、勤務先のホテルで出逢ったマリリン・モンロー夫妻とのエピソード、そしてはり半での思い出など、激動の昭和史の波に翻弄された半生が活写されます。そして、世界平和への願いをこめて、次世代へのメッセージが託されます。

▼書名「往事茫茫」の命名と書は、筆者自身によるもの。オリジナルデザイン仕上げ

▼伊藤博文公の名も記された家系図

▼第56・57代総理・岸信介氏より拝領の揮毫

▼博文公とお祖父様・又兵衛氏は、隣家に住まう竹馬の友でした

▼まるでリゾートホテルか美術館に見まがう構えの京城のご自宅

▼マリリン・モンロー＆ジョー・ディマジオ夫妻とのエピソード

▼明仁上皇陛下をはじめ、国内外から多くの賓客がはり半へお成りに

▼巻末に著者の年譜を掲載

著者の新田様は、ここ1年ほど、折に触れ断片的に自分史の原稿を書きためておられましたが、それを一つにまとめるのは難しく、文章の専門家にみてもらいたいと考えておられました。
「最初、大手新聞社の自分史制作サービスへ問い合わせて、一度会って話を聞きましたが、オプションを含めると100万円以上かかるとのこと。また、メニューが決まっているため、こちらの要望にきめ細かく応えるのは難しそうで、そのまま棚上げになっていました」

「そこで、地域のNPO活動で接点のあったアイシー印刷に尋ねてみたところ、いろいろと親切に相談に乗ってくれました。こちらの要望を伝えると、最もリーズナブルで効果的に実現できる方法を考えてくれ、また、文章についても経験豊富な編集者にまとめてもらえるということで、依頼することにしたのです」とのこと。

著者からお預かりした原稿とは別に、2時間のインタビュー取材を3回させていただき、全体構成を行いました。朝鮮から手に汗握る決死の引き揚げや、ホテル業界へ転身のきっかけとなるマリリン・モンロー夫妻とのエピソード。そして、はり半の支配人時代の興味深い話など、元の原稿にはなかった、インタビューの中で次々に思い出された貴重なエピソードも盛り込んで、一冊の本にまとめました。

卒寿のお祝いとして、著者の新田様はじめ、ご家族の皆様にも「これまで知らなかった話が聞けた」と、大変お喜びいただき、また戦中戦後史を刻む価値ある書籍となりました。

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